【新・悪韓論】“お笑い韓国軍”の典型、欠陥だらけのヘリ「スリオン」がついに「軍への納入停止」に デビュー4年で大失墜

 韓国型機動ヘリコプター「スリオン」と言えば、韓国ウオッチャーなら知らぬ者はいない“お笑い韓国軍”の典型だ。そのスリオンが、ついに「軍への納入停止」となった。これを機に、マスコミデビューからの動きを簡単にまとめると、「ディス・イズ・コリア」たる現象を、さまざま捉えることができる。

 ▽スリオンが陸軍基地に配置された翌日、中央日報(2013年5月23日)は「これで韓国は世界で11番目にヘリコプターを開発した国となった」と伝えた。当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の「韓国の国防科学技術の優秀性を内外に立証する快挙」とする祝辞も載せている。

 この記事(日本語サイト)の最後で、スリオンを「修理オン」と誤記しているのが面白い。スリオンの「スリ」は「鷲」の意味で、韓国語では「修理」と同音だ。その後、常に「修理中」になることを暗示するような誤記ではないか。

 ▽デビューから半年、国防技術品質院が「ワイパー、始動モーターの原資材などに性能試験証を偽造した変造部品が確認された」と発表した。原発の内部部品にも性能試験証を偽造した部品を使う国なのだから、驚くべきことでもない。

 ▽14年末には、動力(減速)伝達装置が国産ではなく輸入品だったことが、韓国で初めて報道された。エンジンも燃料タンクもミサイル防御装置も輸入品であることは、日本の軍事マニアは先刻承知していた。だが、善良なる韓国人はこの報道に接しても「動力伝達装置だけ輸入」と思い続けた。

 ▽韓国航空宇宙産業(KAI)とは、スリオンを「開発製造した」(=実は、仏ユーロコプター社の指導を受けて組み立てた)国策会社だ。KAIは「米国で101項目の厳密な検査を受けた」と東南アジアに売り込みを図った。このセリフ自体は正しい。だが、正確には「うち29項目は失格判定を受けた」と続けなくてはならない。高等技術はないが“口頭欺術”には長けた国だ。

 ▽16年5月、機体フレームに亀裂が入り、フロントウインドーがひび割れる不具合が当初から起きていたことが明らかにされた。

 ▽同年9月、米国での冬季検査の結果、エンジンの空気取り入れ口に許容量を超える氷が付着する欠陥があるため「不合格」となっていたことが明らかになった。

 ▽こうした「欠陥ヘリ」にもかかわらずKAI社長は昨年「韓国企業家のノーベル賞」と呼ばれる茶山経営賞を受賞した。

 ▽文在寅(ムン・ジェイン)政権は今月中旬、欠陥ヘリの納入を続けた防衛事業庁(国防省の兵器調達部門)のトップを背任容疑で捜査するよう検察に要請した。同時にKAI社長にも裏金作りの疑惑が浮上した。

 あきれるしかない。

 ただ、わが日本にも不安がある。私は15年6月、「韓国の空軍事情に詳しい」という航空自衛隊幹部の講演を聴いた。次の発言があった。

 「韓国にはKAIという素晴らしい航空機メーカーがあり、大変に立派な社長が」「KAIが造ったスリオンというヘリは素晴らしい性能で…」

 わが耳を疑った。KAIもスリオンもどうでもいいが、わが空自の「一般的情報能力」は大丈夫なのだろうか。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

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