田原氏、安倍首相との異色会談で持ちかけた“意味深な中身” 「政治生命賭けた冒険しないか」

夏は「冒険」の季節。田原氏は、安倍首相(写真)をどこに連れ出すのか

 安倍晋三首相に厳しい指摘を続けてきたジャーナリスト、田原総一朗氏の“意味深長”な発言が永田町に波紋を広げている。田原氏は28日昼、官邸を訪れ、安倍首相に「政治生命を賭けた冒険をしないか」と持ちかけ、それに首相も応じたというのだ。内閣支持率が「危険水域」と言われる30%を切るなか、安倍首相も認めた「冒険」とは何か。

 安倍首相と田原氏の面談は、田原氏の提案内容を首相周辺が話し、伝え聞いた安倍首相が求めて実現したという。このところ、安倍首相は自身に対して厳しく論評してきた“言論界の重鎮”と面談を重ねている。13日昼には政治評論家の森田実氏を官邸に呼び、二階俊博幹事長を交えて面談している。

 田原氏は安倍首相との面談後、記者団に対し、「冒険」を持ちかけたことを明かしたのだが、その具体的な内容については語らなかった。記者団が「解散総選挙か」などとたずねたが、田原氏は「そのうち分かる。そんなに遠くない」と話し、官邸を後にした。

 この一言が永田町を疑心暗鬼にしている。

 永田町関係者は「安倍首相もうなずいた『冒険』とは、常識的に考えれば『解散総選挙』『退陣』だろう。あるいは野党を巻き込んだ政界再編か。“脱原発”を掲げて、野党支持層も含めて取り込もうという政策的決断もありうるだろうが、同時に反発も生む。外交は相手がいるため、安倍首相の一存では決められない」と語った。

 支持率低下にあえぐ安倍首相は局面打開のため、8月3日にも内閣改造・党役員人事を断行するとみられる。だが、これだけで支持率が上がり、党内が収まるかどうかは不明だ。

 安倍首相は「冒険」に踏み出さざるを得ない状況にあることは確か。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「政治にサプライズはいらない。田原氏がどういう意図で『冒険』と言ったのかは不明だが、政治は奇をてらってはならないということだ。安倍首相が国民の信頼を失っている理由はシンプルで、目の前の問題を小手先で何とかしようとしてきたからだ。安倍首相は今、自分が置かれた現実を真っ正面から見つめるべきだ」と語っている。

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