韓国大丈夫?北ICBM発射でも文大統領夏休み 事前に知りながらTHAAD配備遅らせ…

夏休みで冬季五輪が開かれる平昌を訪れた文氏=7月30日(聯合=共同)

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射をめぐり、韓国政府の対応のお粗末さが目立っている。発射当日に、米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の本格稼働を遅らせるような対応を決めたかと思えば、発射後に急遽(きゅうきょ)、追加配備を決定したのだ。こうした事態のなか、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7月30日から夏休みに入り、日本や米国との電話首脳会談を後回しにするというのだから驚くしかない。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が立ち会い、北朝鮮がICBM発射を強行した28日、韓国政府がある発表を行った。

 THAADの配備地に対し、一般環境影響評価(アセスメント)を行うという内容だった。評価は1年以上かかる見通しで、THAADの本格運用開始はこの時点で、来年以降にずれ込むことが確実となった。これまでTHAADの韓国配備に慎重な姿勢を取ってきた文政権にとっては、当然の対応といえる。

 ところが、ICBM発射の翌29日、文氏はTHAADの増強を米国側と協議するよう指示。韓国軍は、すでに配備された2基に加え、在韓米軍に保管中の4基を追加配備することを発表した。

 手のひらを返したように、THAADの追加配備を急遽決めるという対応もお粗末だが、さらにビックリさせられるのが、ICBM発射を韓国政府が2日前に知っていたということだ。

 韓国紙、中央日報(日本語版)は31日、「韓国政府、北のICBM発射兆候を知りながらも『THAAD環境評価』発表」との見出しの記事を報じた。記事によると、青瓦台(大統領府)の国民疎通首席秘書官は30日、「文大統領は28日の北のミサイル発射について、慈江道舞坪里(チャガンドムピョンリ)で発射があるという報告を2日前の26日に受けた」と述べたというのだ。

 ミサイル発射があることを事前に知りながら、防衛の要となるTHAADの配備を遅らせるような政策を発表したというのが事実なら、とても正気の沙汰とは思えない。

 ICBM発射を受けて韓国政府が不可解な動きを見せる中、政権トップの文大統領は30日から夏休みに入った。朝鮮日報(日本語版)は31日、「文在寅大統領、北ICBM発射でも予定通りに1週間夏休み」という見出しの記事で、非常事態を受け、歴代大統領が夏休みを取り消したり、延期したりした対応を紹介している。

 韓国大統領府関係者は、文氏が安倍首相、トランプ米大統領とそれぞれ電話会談を行うのは夏休み明けの8月初旬の見通しだと明らかにした。

 よその国のことではあるが、「大丈夫か?」と心配になってくる。