【新・悪韓論】ワサビテロ、民泊盗撮テロ…「日本旅行で被害に」フェイク情報流れるワケ 証拠は“匿名の被害者”証言のみ

訪日外国人らで賑わう大阪・ミナミの戎橋付近

 韓国を訪問する中国人観光客が大幅に減る一方、韓国人の海外旅行は増加の一途だ。とりわけ、日本に来た韓国人旅行客は、今年7月は64万人を超え、前年同月比44・1%という尋常ならざる数字を記録した。

 おかげで、自称「観光立国」の旅行収支は史上最大の赤字必至という。この状況に反日派がいきり立つのは当然。「日本旅行中に、とんでもない被害に遭った」といったフェイク情報が韓国ネットに踊る理由が見えてくる。

 朝鮮日報の女性記者が書いた「海外の方が割安と感じさせる韓国旅行事情」という見出し記事(2017年8月20日)が面白かった。

 北海道旅行の良い思い出を書いた後、韓国国内を旅行した知人たちの話を紹介している。

 「(北東部の束草=ソクチョ=では)2人前で10万ウォン(約9700円)の刺し身の盛り合わせを頼んだら、ツマの海藻ばかり山盛りで、刺し身はほんの数種類しかなかった。店主に文句を言ったら『この辺りの別の店でもみんな同じだ』と逆ギレされた」

 「(釜山=プサン=では)数カ月前に15万ウォン(約1万4600円)で泊まった宿が、繁忙期には2倍の30万ウォンを請求してきた」

 そして、「知人たちが異口同音に言うのは『お金を使っているのに嫌な思いをした』という言葉だった」と。

 韓国の代表的な観光地といえば済州(チェジュ)島だが、ここは「ボッタクリ大国」の中でも「ボッタクリの本場」と言われている。そのうえ、ソウルから済州島へ2泊3日の旅をするよりも、格安航空機を使って、2泊3日の日本旅行をする方が安い。

 「夏休みだ、旅行をしたい」と思い立った韓国人が日本を目指すのは無理からぬ。

 東亜日報の女性論説委員の「北朝鮮旅行はロンドンより安全?」という見出しの論説記事(17年8月26日)も面白かった。

 それによると、レーニンもスターリンも、ソ連に同調する西欧の左派勢力、ソ連に来る西欧の観光客を「役に立つバカ」と呼んでいたそうだ。記事は、誘われて北朝鮮旅行をする西側の人間を、北朝鮮にとっての「役に立つバカ」と揶揄(やゆ)している。

 そうだ、韓国人が旅行を忌避する韓国国内にわざわざ出かけていく日本人も、韓国には「役に立つバカ」に他なるまい。

 「役に立つバカ」の日本人客も最近は少ない。それなのに、韓国人の日本旅行が劇的に増加しているから、韓国の反日派は面白くないのだ。

 「ワサビテロ」「いきなりキックテロ」「民泊盗撮テロ」…。韓国のネットにアップされた、これら情報は、どれも、うさん臭い。いきなりけっ飛ばされて子供がけがをしても、盗撮されても警察に届け出ていないことからしておかしい。証拠は“匿名の被害者”の証言のみ…。慰安婦問題と構図が似ている。

 最近は「虫テロ」情報があった。東京の有名店で紅茶に虫が入っていて、文句を言っても取り合ってくれなかったというのだ。都心の冷房が効いた有名店に、小さな画像でも分かるほどの虫が飛んでいたのだろうか。

 「韓国人の日本旅行阻止」を目指す韓国人は、相当あせっている。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

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