【スクープ最前線】10月「核実験」「ICBM発射」強行なら米軍が正恩氏殲滅 潜入済みのCIA工作員、中国人質に習氏激怒

国連で北朝鮮を糾弾したトランプ大統領。朝鮮半島をいつにない緊張感が覆っている (AP)

 ドナルド・トランプ米大統領が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮への「軍事行動」を強く打ち出した。国連総会で19日、初の一般討論演説を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発を「世界全体の脅威」と非難し、軍事攻撃に踏み切る事態となれば「北朝鮮は完全に破壊される」と強調したのだ。年末以降にあり得る「異次元の危機」を見据えて、安倍晋三首相は「日本はこのままでいいのか」と国民に信を問うため、衆院解散の方針を固めた。正恩氏の「斬首作戦」容認に傾く中国と、北朝鮮に潜入したCIA(米中央情報局)工作員…。朝鮮半島危機の最新情勢について、ジャーナリストの加賀孝英氏が迫った。

 「元帥様(正恩氏)は『米本土に届く、核弾頭搭載のICBM(大陸間弾道ミサイル)は配備している。敵は米国だ!』と宣言した。われわれは対米戦争に勝つ。玉砕決死隊が日米韓にいる!」

 朝鮮労働党幹部の1人は先日、私(加賀)に、はっきり明言した。

 ニューヨークでの国連総会が注目されている。ニッキー・ヘイリー米国連大使は「メーンテーマは北朝鮮問題だ」と明言。安倍首相は、トランプ氏と「北朝鮮包囲網の強化」に全力を挙げる。

 米情報当局関係者は「日米両首脳は、国連安全保障理事会で11日に採択された北朝鮮への制裁決議の履行を、各国首脳に徹底させる。世界各国で北朝鮮に圧力をかけて『核・ミサイル開発』を放棄させる。拒否するなら、『北朝鮮を国連から追放しろ』という声まである。しかし…」といい、続けた。

 「中国とロシアが裏切っている。過去、制裁が失敗したのは、中露が『抜け穴』をつくったからだ。スティーブン・ムニューシン財務長官は『(対北制裁を履行しなければ)米国と世界の金融システムから締め出す』と脅し、トランプ氏も『中露との貿易停止を検討する』と警告した」

 国連安保理の制裁は、北朝鮮の「6回目の核実験」を受けたものだ。北朝鮮の外貨獲得手段である衣料品を禁輸し、原油輸出に上限を設けるなど、石油の規制に初めて踏み込んだ。

 ふざけたことに、北朝鮮は13日、朝鮮アジア太平洋平和委員会名で「国連を破壊して廃虚にする」「米国の地を焦土化する」「日本列島4島を核爆弾で海に沈めてやる」という声明を発表。15日には米領グアムに届く中距離弾道ミサイル「火星12」(最大射程5000キロ)を発射した。これは宣戦布告だ。

 米軍関係者がいう。

 「北朝鮮が10月、『7回目の核実験』か『ICBM発射』を強行するとの情報がある。その時、世界は米国の先制攻撃を認める。米国は『新型地中貫通核爆弾』などで、正恩氏をピンポイントで、一瞬で殲滅(せんめつ)する。反撃は不可能だ。CIAの工作員は潜入済みだ。正恩氏は終わりだ」

 驚愕情報がある。中露に関するものだ。

 まず中国。複数の人民解放軍幹部から入手した情報だ。

 「習氏は、正恩氏に激怒している」「北朝鮮は今、白頭山(ペクトゥサン)など、中朝国境ギリギリの地点に、弾道ミサイルの発射格納庫を慌てて建設している。米軍が攻撃すれば中国を巻き込む。攻撃できなくなるからだ。中国を人質にした。断固許せない」

 情報はこう続く。

 「軍幹部を中心に『米国の正恩氏の排除(暗殺)を容認すべきだ。正恩は中国の敵だ』という意見が出て、検討に入っている」

 事実、ダニエル・ラッセル元国務次官補は14日、アジア訪問の報告会を開き、北京での学術会合(非公開)の席上、中国の予備役幹部将校が「米国はなぜ直接、金正恩を排除しないのか。中国は反対しない」と語ったことを明かした。

 次にロシアだ。プーチン大統領と北朝鮮は蜜月関係だ。ウラジオストクで7日に開かれた「東方経済フォーラム」での発言をみれば一目瞭然だ。

 「北朝鮮には、われわれは経済制裁は科さない」「北朝鮮は(核計画の中止は)墓場への招待状と考えており、決して同意しないだろう」(ロイター通信)

 前回のスクープ最前線(9月4日発行号)で、正恩氏が今年2月以降、KGB(旧ソ連国家保安委員会)の元要員、約10人を軍事顧問にして、米国の斬首作戦や国内のクーデター対策を行っている-と報告した。

 以下、複数の米情報当局、米軍関係者からの入手した情報だ。

 「軍事顧問は、元KGBのプーチン氏の了解がなければ北朝鮮で動けない。彼らが『火星12』の発射場所やタイミングなどを、入れ知恵をしているようだ」

 次の情報もある。

 「正恩氏の父、金正日(キム・ジョンイル)総書記は一時期、正恩氏に極秘裏に家庭教師をつけて国際情勢を学ばせた。『その家庭教師がKGB幹部だった』ようだ」

 わが国だけでなく、世界の平和と秩序が脅かされている。北朝鮮の恫喝(どうかつ)に断固屈するわけにはいかない。

 ■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍し、数々のスクープで知られている。

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