民進党議員の恥も外聞もない薄っぺらい大義、保身のためなら主張も簡単に変更 桂春蝶が特別寄稿

春蝶は軽妙な語り口で、センセイ方やマスコミに迫った 

 10・22衆院選に向けて、永田町が激動している。センセイ方の右往左往ぶりは、落語の枕になりそうだ。ツイッターで政治問題についても発信し、大きな反響を呼んでいる上方落語のホープ、桂春蝶が、夕刊フジに特別寄稿した。

 安倍晋三首相が決断した「国難突破解散」。どんな選挙になっていくのか、神無月(10月)は選挙一色だと思います。いわゆる「モリカケ問題」。政治は「ザル」だ、説明がなければ「手打ち」にするぞ。世論がまるで蕎麦屋の符丁(=隠語)のようになっておりましたね(笑)。

 私も世の中が平和ならば、その問題を続けていればいいと思っておりました。が、北朝鮮情勢の緊張により、その考えはガラッと変わった…そりゃそうです。

 例えば、玄関まで強盗が襲ってきてるって時、家庭内でのもめ事をずっと続ける夫婦はいないでしょう? 外の問題に向き合わないと。これは命に関わることなんですから。まずは一時休戦して、警察を呼ぶのか、警備会社に電話するか、ともかく外敵の攻撃にきちんと備えるべき時です。

 ところが、一部のマスコミの論調は「モリカケ隠しだ!」「大義がない!」「説明不足だ!」。この一点張りです。

 彼らは国の安全保障よりも「政権潰し」の方が大切なのかな? と勘繰ってしまう。それを深く印象付けたのが民進党による「希望の党」への合流、ここですよ。

 話は少しズレますが、私が桂春蝶を襲名したのは2009年8月30日。この日、この国では歴史的なことが起こった。民主党による政権交代が実現した日でした。

 それからわずか8年…政権を失うどころか、何と党が消滅してしまうところまで追い込まれています。議員生命がいま正に、絶たれてしまう。

 そこに1人の女神が救いの手を差し伸べました。小池百合子さん、その人です。これは民進党の面々にとって文字通り「希望の党」だったわけですね。

 この女神は、ある踏み絵を踏ませようとする。それは、「安全保障関連法」「憲法改正」に賛成することでした。常人なら踏むことに躊躇(ちゅうちょ)し、苦しむことでしょう。あれだけ彼らは法案に反対し、長い間審議させ、それでも「説明不足だ!」と政権を糾弾してきたのですから。

 しかし、彼らの多くは「もっちろんでーす!」と、喜々として踏みまくる(笑)。議員継続、保身のためには主張なんて簡単に変えてしまうんですよ。恥も外聞もあったものではありません。

 私は強く願う。

 今こそマスコミは、彼らの薄っぺらいイデオロギーに「大義がない!」「説明しなさい!」と、熱い灸をすえてくれませんか、と。

 それもどうやら無さそうですね。彼らもまた「政権が潰れれば何でも良し」という、スタンスありきの報道姿勢であるからでしょうか。

 われわれ有権者は、政治家や党だけでなく、今やマスコミのあり方そのものにも注視して投票する時代になりました。

 そんな民意の「すべて」を主張できる選挙はもうすぐですね。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

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