【激闘10・22衆院選】小池氏が自民分断の奇策、石破氏を首相指名 非自民連立政権へ小沢氏が画策「私の年来の主張」

石破氏にまさかのご指名があるのか

 希望の党代表の小池百合子都知事は3日、自身の衆院選出馬について「100%ありません」と改めて全面否定した。公示まで1週間あるため「電撃出馬」も捨てきれないが、出ない場合、選挙後に誰を首相指名するかという大問題が出てくる。希望の党周辺では、自民党分裂を仕掛けて、非自民連立政権を立ち上げるため「石破茂元幹事長を担ぐ」という奇策もささやかれている。

 「進次郎さんはキャンキャンとはやし立てるが、小泉(純一郎)元総理から『都知事で頑張れ』と言われている。親子の間で少し考えに違いがあるようだ」

 小池氏は3日、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が、自身の衆院選出馬を促す発言をしたことを受け、出張先の鹿児島県庁で記者団にこう語った。笑顔だったが、強い不快感がにじんでいた。

 希望の党は同日、第1次公認候補192人を発表した。小池氏は「政権を狙っている。単独政権だ」と公言しており、最終的に衆院の過半数(233人)以上の擁立を目指している。

 だが、小池氏が衆院選に出馬しなければ、(1)希望の党が単独過半数を獲った場合(2)他党と連立政権を組む場合-など、誰を首相にするかという問題が浮上してくる。

 小池氏は、産経新聞のインタビュー(3日掲載)に「党も含め、たくさん候補者がいる」とだけ語った。

 側近の若狭勝前衆院議員も3日の記者会見で、記者団から「投票前に首相指名の候補者を示さないのは政党として無責任ではないか?」と質問され、次のように答えた。

 「議院内閣制のもとでは必ずしも多数党をとっているところが、首相指名でその人(=多数党代表)が首相になるわけではないことは歴史的に見ても分かる。今の時点では、首相指名の対象者はいろいろな形で考えられると思う。その辺は選挙結果を踏まえてということになろうかと思う」

 実は、希望の党などの首相指名に関し、想像を超える情報がある。

 永田町関係者は「小池氏が衆院選に出馬しなかった場合、野党陣営の得票次第では、首相指名で、安倍晋三首相と距離がある自民党の石破茂氏を担ぐ案があるという。自民党の石破グループ(解散前、衆院18人)を分裂させて、連立政権を組もうという案だ。細川護煕連立政権を立ち上げた、自由党の小沢一郎代表周辺の奇策といわれている」と明かす。

 確かに、1993年7月の衆院選で、自民党は第1党を確保したが、単独過半数には届かなかった。このため、日本新党代表の細川氏を首班とする8党派による非自民連立政権が誕生した。

 この奇策と符合するのか、希望の党の第1次公認候補には、石破氏の選挙区(鳥取1区)と、石破氏側近の鴨下一郎元環境相の選挙区(東京13区)には候補者が決まっていない。

 政局のキーマンとなりそうな小沢氏は3日、国会内での記者会見で、以下のように語っている。

 「野党が結集して安倍政権を倒す、政権交代を実現するという私の年来の主張」「(希望の党が)多数を占めれば当然、内閣総理大臣を出すことになるが、首班の候補者が誰かは、選挙に入るにあたってきちんとやはり決めないといけないと思う」