プーチン大統領「金正日氏、核保有を2001年に明かしていた」

 ロシアのプーチン大統領は、2001年に北朝鮮の金正日総書記(当時)から核兵器の保有を打ち明けられていたと明かした。ロシア国営通信社のスプートニク、モスクワ・タイムズなどが報じた。

 プーチン大統領は4日、モスクワで開かれた国際エネルギーフォーラム全体会議で演説。その中で、2001年に(当時の小泉純一郎首相との会談のため)日本に向かう途中で北朝鮮に立ち寄り、今の指導者の父、つまり金正日総書記と会った際、同氏から北朝鮮が核兵器を保有しており、簡単な砲撃システムを使ってソウルまで到達させられると聞いたと明らかにした。

 これは、北朝鮮が核拡散防止条約からの脱退を宣言した2003年、核保有を宣言した2005年、1回目の核実験を行った2006年よりはるか前から核兵器を保有していたことを示す。

 その上でプーチン氏は、2017年の北朝鮮は原爆ではなく水爆を、単純な砲撃システムではなく5000キロ先に到達させられる長距離ミサイルを保有していると語った。

 続けてプーチン氏は、力を使って北朝鮮をねじ伏せようとすれば、北朝鮮を強くするだけだと指摘し、言葉を和らげ、米国と諸外国が北朝鮮との対話の道を模索するよう求めた。

 ロシアと中国は、北朝鮮には核兵器・ミサイル開発の放棄を、米国と韓国には軍事演習の中止、いわゆる「双中断」を求めている。北朝鮮と米国はともに提案を拒否しているが、プーチン氏はあらためてこの提案の受け入れを促した形だ。

 さらにプーチン氏は、もし米国が北朝鮮に対する先制攻撃に踏み切ったとしても、ターゲットがどこにあるのかわからないため成功するかはわからない、北朝鮮は閉鎖された国なので100パーセントの情報は存在しないと指摘し、米国の強硬な姿勢に釘を差した。

 また、北朝鮮の核実験場からロシアの国境までは200キロだとし、北朝鮮から遠く離れた米国とは異なる緊張感、危機感を有しているため、現状を座視できないことも強調した。