【桂春蝶の蝶々発止。】「戦後レジームからの脱却」を一日でも早く 憲法9条論者は末期の徳川幕府みたいなもの

憲法9条改正などに反対するデモ

 「戦後レジームからの脱却」という言葉がありますが、現在日本における秩序の体制や常識などは、まだまだ「軍国主義」がはびこっていた時代を引きずっているようにも思います。

 私は1975(昭和50)年生まれなんですが、学生時代、教師による暴力は当たり前というか日常的に行われていました。しかも、「しばかれるのは自分が悪いから」と、みんなが納得していた(苦笑)。それが常識だったから、何とも思わなかったのです。

 そうそう…体育やクラブ活動時、水分補給はご法度でしたね。今では考えられないことです。それもこれも、技術よりも「精神論」が先にあったからなんでしょう。そして、その精神論と軍国時代につくられた常識は、強くつながっていると、私は思っているのです。

 昨今、それらは随分改善されてきている気がしてました。

 しかし! 最近のスポーツ業界のニュースを見てください。アメフト、ボクシング、体操…。あんなエゲツないパワハラが続いているのは古い体質や価値観を「変えられない人間」が、団体を動かしているからではないでしょうか?

 日本ボクシング連盟の山根明前会長なんて、先の大戦で恐れられていた、鬼軍曹にしか見えませんもん(笑)。

 どうか、各スポーツ団体は「あっ、自分たちがやってることは、軍国主義時代につくられた古い習慣なんちゃう?」と、早めに気付いて、戦後レジームから脱却し、東京五輪までに膿を出し切ってもらいたいです。

 違う角度から、こんな話もしましょう。

 「憲法9条を守ってれば戦争にはならない」と語る左派の方々。これは戦争の傷でできた「後遺症」の1つだと思ってください。「なぜ、戦争がダメなのか?」の1つに、思考停止の左巻き人間を大量生産してしまうことも上げておかなければなりません。

 戦争を抑止する、安全保障の本質は「誰よりも強く、誰よりも人に優しくあること」です。要は、めちゃくちゃ人の良いジャイアンになることです。武器を持たずして平和が維持できるなら、誰も悩んじゃいない。

 これを読んで、「何を言ってんだ!」と批判する人たちに言いたい。

 あなた方は、NHK大河ドラマ「西郷どん」を見て、幕末ロマンに感動してますよね? それ大矛盾ですよ。明治維新とは異国からこの国を守るための「安全保障のあり方」がすべてなんです。薩長同盟は互いを守る集団的自衛権ですよ。

 これだけ外国からの脅威にさらされている日本で「憲法9条を守れー!」と、わが主張だけを守ろうとする集団は、末期の徳川幕府みたいなもんです(笑)。

 戦後73年が経過しました。あの戦争を反省しながらも、そろそろ、この国の平和のあり方を考えるときが来てますね。古き価値観やイデオロギーを刷新し、一日でも早く「戦後レジームからの脱却」を図りたいものです。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。