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水陸両用戦部隊「水陸機動団」 島嶼部を敵から奪還する“ゲリラ戦”部隊 (1/2ページ)

 陸上自衛隊初となる水陸両用戦部隊「水陸機動団」が、2018年に創設される。準備は着々と進んでおり、15年には水陸機動準備隊が立ち上がり、九州・沖縄地域の防衛警備を担当する西部方面隊の各部隊から人選を始めている。

 この水陸機動団の母体となるのが02年に創設された「西部方面普通科連隊」である。略して、「西普連」と呼ばれている。拠点は、長崎県佐世保市の相浦(あいのうら)駐屯地だ。この部隊を拡大改編し、各部隊から選ばれた精鋭を加え、3000人規模の水陸機動団とする計画だ。

 西部方面隊は、南北1200キロ、東西900キロと、広大な管轄エリアを持つ。有人・無人合わせて2600もの島々がある。これらの島嶼(とうしょ)部に敵が進入してきた場合、海上自衛隊の艦艇を使って進出し、奪還作戦を繰り広げるのが西普連の任務だ。

 一般的な普通科連隊が1000人規模なのに対し、西普連は約660人とコンパクトなのが特徴。装甲車のような重車両は配備せず、着上陸後は、徒歩でひっそりと山中を移動し、敵を奇襲するゲリラ戦を得意としている。

 海から陸へと展開する戦術から、米海兵隊を手本として部隊を整備した。05年から、米海兵隊から指導を受けることを目的に、カリフォルニア州で、日米共同訓練「アイアン・フィスト(鉄拳)」が開始された。

 同訓練を通じ、これまでの山中ゲリラ戦強化だけではなく、ボートによる隠密潜入や、ヘリによる機動展開が重要であることを知る。

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