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あてにならない“余震予知” 熊本地震で余震の見通しの発表方式を変えた気象庁 (1/2ページ)

 余震とは、けがをしたあとの疼(うず)きのようなものだ。本震の震源の広がりの中で、小さめの地震が続くのが余震だ。

 しかし、「余」震だと油断してはいけない。本震で弱った建物が余震で崩壊してしまうこともある。

 一般的には、震源が浅いと余震が多い。震源が深いときは余震は少ないか、ほとんどない。

 たとえば日本で起きた被害地震のなかで震源がもっとも深かったのは奈良県で起きた吉野地震(1952年)で、震源の深さは70キロだった。この地震はマグニチュード(M)7クラスだったのに余震は4回だけだった。

 ところで、この一般論以外には、本震が起きたあとに、どんな大きさの余震がどのくらい続くかは、いまだに学問的には解明できていない。

 ところが気象庁は従来、余震発生確率を地震発生の翌日から公表してきていた。たとえば新潟県中越地震(2004年、M6・8)のときは、気象庁は「3日以内の最大震度5強以上の確率は10%」と発表していた。

 しかしこの予測を上回る震度6強という強い余震が3回もあった。気象庁の余震予測は300%も違ったといわれたものだ。

 この4月からの熊本地震では、中越地震よりもさらに多い余震が続いている。8月になってからも、震度4や3の揺れが繰り返されている。

 この熊本地震や中越地震は余震が特に多い地震だ。中越地震のときには、地震断層がひとつではなくて複雑だったし、熊本地震では日本を横断する大断層、中央構造線の上で起きた地震のためだ。

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