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制空権を敵に渡さない空自の専門部隊「基地警備教導隊」 地上戦闘能力高める (1/2ページ)

 2011年3月、航空自衛隊に「基地警備教導隊」という新しい部隊が編成された。

 自衛隊が日本全国に持つ拠点の呼び方として、「基地」と「駐屯地」がある。よく似た言葉だが意味は全く異なる。

 「駐屯地」は主として陸上自衛隊が用いている。世界を見ても陸軍や海兵隊の拠点を「キャンプ」と呼んでいる。常に展開を考えている陸上戦闘部隊の拠点は、仮の住まいだ。有事となれば、全部隊が展開し、もぬけの殻となる。

 一方、「基地」は空自と海上自衛隊が使用している。世界各国の空軍や海軍も「ベース」と呼んでいる。

 有事の際、飛び立った戦闘機、出港した艦艇は、任務を終えると再び基地へと戻ってくる。次の攻撃までに燃料の補給や機体整備を行わなければならないからだ。ずっとその場にあり続ける拠点が「基地」なのだ。

 また空自には、同じ場所から絶えず日本の領空ににらみを利かすレーダーサイトもある。こちらも基地もしくは分屯基地と呼んでいる。

 わが国に攻め入ろうとする国は、特殊部隊などを送り込み、航空基地にある滑走路やレーダーサイトを攻撃することが考えられる。正面切って世界有数の空軍力を有する空自と戦わずして、制空権確保が行えるからだ。

 そこで、空自ではこうした敵から基地を守るため、2003年ごろから基地警備の研究を開始した。もちろん以前から、基地警備隊として、各基地には小銃や拳銃で武装した隊員を置いていた。だが、あくまで基地管理業務の1つという位置付けであり、重要視されてこなかった。

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