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日英の精鋭による共同訓練「ガーディアン・ノース16」 空対空戦闘訓練実施へ (2/2ページ)

 実は来日したタイフーンは、アフガニスタンやイラクでの実戦経験があるだけでなく、三沢基地所属機同様にロシア空軍機に対するスクランブル(緊急発進)を日々行っている。

 日本では、中国軍機に対するスクランブル増加ばかりがクローズアップされているが、依然としてロシア軍機も多い。

 統合幕僚監部が10月14日に発表した「2016年度上半期の緊急発進実施状況について」によると、対ロシア機に対処するスクランブルが180回を数える。ちなみに昨年度上半期の対ロシア機対処は108回であった。

 ほぼ毎日、ロシア軍機へのスクランブルに対処している日英の精鋭が顔をそろえたことになる。

 英空軍幹部は、空自との訓練について「普段、イタリアやスペインなどと訓練することが多いが、それ以外の国と訓練することで、新しい戦術を学べることがメリットだ」と話した。それは、米軍としか訓練を行っていない空自にとっても同じことだろう。

 島国という共通点を持つ日英両国は、新しい安全保障を構築する相棒となり得るのだろうか。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。陸海空自衛隊だけでなく、各国の軍事情勢を取材する。著書に『こんなにスゴイ! 自衛隊の新世代兵器』(竹書房)、『ビジュアルで分かる 自衛隊用語辞典』(双葉社)など。

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