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日米共同統合演習「キーンソード」 「公海上で米軍機墜落」想定 (1/2ページ)

 毎年秋に実施している日米共同統合演習「キーンソード」が、今年も10月30日から11月11日まで実施されている。演習の一環として、今回初めて「重要影響事態」下における捜索救助訓練が今月7日、沖縄県うるま市・浮原島(うきばるじま)で行われた。

 「重要影響事態」とは、安全保障関連法で導入された。これまで日本周辺に限っていた「周辺事態」から地理的要件をなくし、日本から遠く離れた地であっても、日本への武力攻撃に至る恐れがある事態を想定している。

 訓練は「公海上において米軍機が墜落した」との想定が設けられた。記者が「想定しているのは戦闘機か? 輸送機か?」と聞くと、防衛省側は「米軍機としか想定していない」と答えた。「事故か? 撃墜されたのか?」との問いには、「墜落したとしか設定していない」と回答に慎重さを見せた。

 同訓練に参加したのは日米救難隊だ。世界の空軍では、戦闘機などが墜落した際、パイロットの捜索救難を専門に行う部隊を編制している。

 航空自衛隊の場合、10個の救難隊及び4個のヘリコプター空輸隊が、全国の主要な基地にそれぞれ配置されており、万が一の事態に備えている。平時には災害派遣として、山や海で遭難した民間人を救難する任務も帯びている。

 米空軍は、救難員をPJ(パラレスキュー・ジャンパー)と呼ぶ。米特殊作戦コマンドと航空団に配置されている。任務は空自の救難隊と同じだが、常に世界に展開する米軍機が墜落された場合、脱出した場所が敵国内である可能性が高い。

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