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最新の住宅も倒壊の危険 2階建て木造住宅、構造計算の義務なし (1/2ページ)

 大地震のあとで、壊れた家を丹念に調べている人たちがいる。建築関係者たちだ。

 その結果、4月の熊本の地震で恐ろしい事実が明らかになった。耐震基準が最高という最新の住宅でさえ壊れていたのだ。

 阪神淡路大震災(1995年)以降は、新たに「2000年基準」が適用されることになった。この基準で柱や梁(はり)の接合部の接合方法や耐力壁のバランスなどの規定が厳格化された。それゆえ、それ以後に建てられた家は、以前のものよりも地震に強いはずだった。

 だが、熊本の被災地では「2000年基準」の住宅が熊本・益城(ましき)町の1割あったが、そのうちの3~4割が倒壊、大破してしまっていた。

 2000年以降に完成した木造住宅の被害で、なかでも衝撃的だったのは、性能表示制度の「耐震等級2」で設計していたある住宅で、1階が潰れてしまったことだった。「耐震等級2」とは、2000年基準よりもさらに強い1・25倍の強さに相当する。

 それよりもっと前、1981年以降で「2000年基準」が導入される前に完成した「新耐震基準」の住宅被害はもっと大きかった。約100棟のうち、6~7割が倒壊したり大破してしまっていたのだ。これは同じマグニチュード(M)7・3の阪神淡路大震災以上の壊れ方だった。

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