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輸送防護車「MRAP」 地雷も蹴散らす「駆け付け警護」不可欠装備 (1/2ページ)

 政府は15日、安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」を盛り込んだ実施計画を閣議了承した。稲田朋美防衛相はこれに伴い、20日から南スーダンPKO(国連平和維持活動)へ第11次隊として派遣される部隊に「駆け付け警護」のみ実施命令を出す。

 第11次隊は、陸上自衛隊第9師団の第5普通科連隊(青森市)を基幹とした約350人で構成される。順次派遣されていき、12月12日に第10次隊と交代する。新任務が実施可能となるのはこの日からだ。

 「駆け付け警護」任務を遂行するにあたり、期待されている装備がある。輸送防護車だ。

 米国をはじめ、紛争国などに派遣される国々を悩ませてきたのが、空き缶や鍋などを流用した簡易地雷や、武装民兵による待ち伏せ攻撃だった。こうした攻撃から身を守るため、米国が中心となり、MRAP(エムラップ)という、新しいコンセプトの車両を開発することになった。

 2013年のアルジェリア日本人人質事件をきっかけに、日本もMRAPに注目する。武装勢力が支配する地域から民間人が自力で脱出することは難しい。かといって、在外邦人等輸送の実施命令が下っても、陸自には装備がなかったのだ。

 そこで、13年度補正予算でMRAPを4両調達することにした。選んだのは米国製ではなく、オーストラリア製のMRAP「ブッシュマスター」だった。与えられた日本名は「輸送防護車」となった。道路交通法の規定内である車幅2・5メートルで、右ハンドルである点が選択理由であるとされている。

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