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「陸自第二師団」 南西地域を守るため日本列島縦断訓練 (1/2ページ)

 北海道の防衛警備を管轄する北部方面隊は、全国に5つある方面隊の中でも最大の規模を誇る。中でも、道北エリアを担当する第2師団(司令部・旭川)は、東西冷戦時の最前線にいた。

 強大な戦車部隊を有すソ連軍戦車部隊が北海道に着上陸した際、最初に立ち向かうのが第2師団だった。そこで90式戦車を配備し、各部隊の装甲車化を進めていった。

 そんな第2師団が11月21日から28日、大規模な訓練を北海道大演習場で行った。同じく北部方面隊に属する第5旅団(司令部・帯広)を侵攻してくる敵と見立てて、防御戦闘を繰り広げたのだ。

 今年、北海道は例年にないほど寒い日が続き、演習場にも雪が積もっていた。寒さ厳しいなか、ヘリや戦車、大歩兵部隊など、強大な戦力をもって攻め入る敵と果敢に戦っていた。

 だが、第2師団が戦った“戦場”はここだけではなかった。「平成26=2014=年度以降に係る防衛計画の大綱について(25大綱)」が閣議決定されてから、第2師団の果たさねばならない役割が大きく変わった。

 防衛省は「統合機動防衛力」という新しい防衛戦術へとシフトした。中国が西方に攻めてきた場合、従来の基盤的防衛力を生かしつつも、必要とされる場所に他方面隊を展開させる。そのため、陸海空自衛隊が統合して動くことが求められ、場合によっては民間フェリーなども使い、部隊を速やかに移動させる。

 第2師団は今年秋、日本列島を駆け巡った。

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