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島嶼防衛に不可欠な武装ヘリ「AH-1Sコブラ」 北海道に最初の部隊 (1/2ページ)

 陸上自衛隊は、ソ連軍陸上部隊による着上陸を阻止することを目的に、1982年から「AH-1Sコブラ」の配備を開始した。こうして、北海道に第1対戦車ヘリコプター隊として最初のコブラ部隊が作られた。

 コブラを開発したのは米国だ。ヘリに武装を施すという概念は第2次世界大戦末期からあった。ヘリ自体が開発途上だったため、朝鮮戦争でも実用化されることはなかったが、研究は行われた。

 ヘリはまず輸送用として日の目を見る。米軍は早速ベトナム戦争に投入した。61年12月23日、世界初の実戦におけるヘリボーン作戦を実施し成功を収めた。

 ヘリは輸送任務に欠かせなくなるが、ローターの騒音と大きな機体は、敵には格好の標的だった。そこで輸送ヘリに機関銃やロケット弾を取り付けたガンシップ(武装)ヘリが登場した。輸送ヘリの護衛を務めるとともに、ホバリングを生かしたピンポイント攻撃で戦果を上げた。

 こうして積み上げていった経験をもとに、戦闘に特化したコブラが誕生する。65年に初飛行に成功して以降、いくつものバリエーションが作られ、総生産数は1000機を超えた。いまだ生産は行われている。

 コブラは「Attack Helicopter」を略したAHを冠している。そのまま訳せば「攻撃ヘリ」となるものの、防衛庁は「攻撃」という言葉を使うことに躊躇(ちゅうちょ)した。結果、「対戦車ヘリコプター」という言葉を生み出す。富士重工がライセンス生産し、トータル約90機がつくられ、98年に生産中止となった。

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