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危険な中国軍機への対処で誕生した「第9航空団」 航空ショー最中にもスクランブル…日本の過酷な現状 (1/2ページ)

 那覇国際空港ターミナルを出て、モノレールの真下を歩くこと約15分。航空自衛隊那覇基地がある。

 12月10、11日、ここで「美ら島エアーフェスタ 2016」という航空ショーが行われた。土日続けての開催は那覇基地では初めてのこと。当日は天気にも恵まれ、土曜の夜には、プロジェクションマッピングと連動したF-15戦闘機によるナイトショーも行われた。

 土曜日の午前中、プログラムには書かれていないF-15の離陸があった。5回、計10機。来場者は「ショーでも行われるのか」と見上げたが、機体は蒼空に消えた。中国軍機接近に伴うスクランブル(緊急発進)だったからだ。

 ある自衛官は、「実弾」の空対空誘導弾AAM-4を搭載した機体が、歓声を挙げて見守る観客の目の前を飛んでいく姿に驚きを隠せなかった。そして、「ここにいる人たちの笑顔を守らねば」と改めて決意したそうだ。

 この時、中国軍のスホーイ30戦闘機2機、H-6爆撃機2機、Tu-154並びにY-8情報収集機2機の計6機が、沖縄本島と宮古島の間を抜けていったのだ。

 これに対し、中国は「日本側が妨害弾を発射してきた」と逆にクレームをつけ、日本政府は全面否定した。妨害弾が何を指すのか見当もつかないが、ミサイルを欺瞞(ぎまん)するフレアーを空自側が発射したのであれば、現場空域は公表されている以上に危険な状態に陥っていたと推察される。

 このように、主として中国軍機に対応しているのが那覇基地の第9航空団である。

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