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トランプ氏人気の秘密はタブーに挑むところ ビートたけし氏の本音トークのよう (1/2ページ)

 ドナルド・トランプ次期米大統領が米国民の人気を集め、期待される理由に、タブーや批判を恐れない性格がある。

 軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、先日共演した番組で、トランプ氏のことを、アンデルセン童話『裸の王様』で、「王様は裸だ!」と指摘した純真無垢な子供のようだと評した。

 大人になると言えなくなる本音を、トランプ氏はタブーを気にせず次々に言ってしまう。オバマ政権下で強化されたポリティカル・コレクトネス(政治的公正さ)にうんざりしていた米国民は、トランプ氏の歯にきぬ着せぬ発言を聞くと、気分がスカッとする。ビートたけし氏の本音トークのようなイメージである。

 「炎上商法」と揶揄(やゆ)する人もいるが、すでに素晴らしい波及効果を生んでいる。

 中華人民共和国(PRC)と、中華民国(台湾)は、誰がどう見ても別々の国だが、PRCは、台湾を「1つの中国」の不可分な領土だと主張する。

 現実や歴史を冷静に見れば、PRCの主張はメンツを保つためのウソだと分かる。しかし、このウソを「その通りですね」と認める国としか、PRCは国交を結ばない。

 PRCの巨大市場で利益を上げたい米国は、このウソに付き合って、台湾との国交を断絶した。さらに台湾を正式な国として扱わないことを1979年に約束した。以来、米台首脳は36年以上も直接対話をしなかった。

 しかし、トランプ氏は長年の慣例を破り、台湾の蔡英文総統の当選祝いの電話に出て、直接対話をした。そのうえ、「貿易などで(中国と)合意できなければ、なぜ『1つの中国』に縛られる必要があるのか」と、これまた本音をブチまけた。

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