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自然災害死者90%が低中所得国のナゼ 日本では弱者狙い打ち (1/2ページ)

 自然災害にはいろいろあるが、ダントツの1位は地震による災害である。

 昨年秋に、国連が過去20年間に世界で起きた自然災害を数えて公表した。

 それによれば、1996年~2015年の20年間に自然災害で135万人もの人々が死亡した。

 自然災害は、地震や火山噴火のほか、洪水や土砂崩れ、熱波、暴風雨といった気候変動に関連した災害もある。

 だが、地震と、それにともなった津波の死者は自然災害全体の死者のうち半分以上の75万人にも達していたのだ。

 これには04年に起きたスマトラ沖地震や東日本大震災(11年)による死者も、もちろん含まれている。しかし、これらだけではなくて、地震と津波による死者は自然災害では、ずっと一番多いものなのだ。

 じつは、そのほかに気になることがある。気候変動に関連した災害による死者が増えていることだ。この20年間で2倍以上に急増している。

 これは地球温暖化によって、「気象が凶暴化」していることの反映である可能性が大きい。これからは、もっと増えるかもしれない。日本でも、いままでにない大雨や竜巻が起き始めている。

 ところで、これら自然災害による死者は、日本で起きた東日本大震災を別にすれば、世界の貧しい国に圧倒的に多いのが特徴だ。この国連の統計によれば、この20年間に自然災害の死者の90%が、低中所得国に暮らす人々だった。

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