記事詳細

地震解明のカギを握る星くず ゴミや石にまぎれ…地表で探すのは無理 (1/2ページ)

 丸くてごく小さい金属の球を追いかけている地球科学者がいる。地球の起源を研究するためだ。

 この球は「スフェルール」。「流星塵(りゅうせいじん)」ともいう。金属のまん丸な球である。大きさは1ミリの100分の1から10万分の1と、ごく小さい。鉄分が多いことが分かっている。

 この球は小さな隕石(いんせき)で、宇宙や太陽系の起源を研究するカギを握っている。これらは、太陽系や地球ができる前から宇宙を飛び回っていた。はじめは溶けている液体だったが、飛んでいるうちに表面張力でまん丸になったものだ。

 これらは、でき始めの太陽系を知っている「証人」なのである。地球の内部がなぜ熱くて溶けているのか、そしてなぜ地球に地震や噴火が起きるのかを解明するために、この流星塵を研究する必要がある。

 だが、こんなケシ粒のような球が地表に落ちても、地表で探すのはとうてい無理だ。地表にあるあらゆるゴミや石にまぎれてしまうからである。

 ところが、海に落ちて深海の底に沈んだものなら探せる。

 深海には1000年かかって1ミリという気が遠くなるほど悠久の時間がたってゆっくり積もっていく深海軟泥(なんでい)、つまり深海堆積物がある。沿岸から遠い深海では、積もっているものはマリンスノーといわれるプランクトンの死骸とか、たまに飛んでくる遠くの火山からの火山灰くらいしかない。

 この中に鉄の球が落ちたのなら見分けがつく。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう