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大統領令に世界が戦々恐々 日英防衛交流、南シナ海にらみ協力体制深化 (1/2ページ)

 ドナルド・トランプ政権となり、大方の予想通り、米国内は混乱している。次々と発令される大統領令に、世界も戦々恐々としている。

 トランプ大統領は現時点で、南シナ海での中国軍の台頭について、表立った意思表示はしていない。就任前には「1つの中国」にこだわらない考えを示し、中国が南シナ海に勝手に引いた九段線や人工島は認めないとも語ったが、具体的行動は取っていない。

 米海軍は一昨年10月から「航行の自由」作戦を展開している。米海軍のイージス艦を定期的に人工島周辺に派遣し、走り回るだけの作戦である。たった1隻のイージス艦がその海域にいるだけで、中国の輸送機や艦艇は恐れおののく。蛇ににらまれたカエルだ。これこそ作戦の目的であり、今後も継続される。

 南シナ海が緊張状態となれば、すぐ海兵隊を送り込めるよう、米軍佐世保基地(長崎県)に強襲揚陸艦を、岩国基地(山口県)に垂直離着陸型の最新鋭ステルス戦闘機F35Bの配備を進めている。

 トランプ氏が一時期発言したように、在日米軍を含め、アジアから一斉に手を引く考えはないようだ。だが、「世界の警察」をやめると公言している以上、今後は触れることのできない領域が出てくるだろう。

 そこで、南シナ海問題に、英国やオーストラリアを巻き込む流れをつくった。

 英海軍は現在、空母2隻を建造中だ。完成すれば1隻を太平洋に進出させるという。さらに昨年は、航空自衛隊と英空軍による初の共同訓練「ガーディアン・ノース」が行われ、英戦闘機「タイフーン」が来日した。

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