記事詳細

繰り返されてきた連動地震の恐怖 南海トラフ地震ももしかしたら… (1/2ページ)

 日本史上、もっともナゾが多い巨大な地震がある。天正地震だ。

 天正13年11月29日、いまの暦では1586年1月18日に起きた地震。被害は、現在の福井県、石川県、愛知県、岐阜県、富山県、滋賀県、京都府、奈良県、三重県に広く及んだ。

 現在の富山県にあった木舟城は、液状化であっという間に姿を消したといわれている。城主ら城内の人はもちろん死亡した。

 滋賀県にあった長浜城が全壊、山内一豊の娘と家老が死亡した。

 また岐阜県にあった帰雲城も岩屑なだれに巻き込まれて城主など一族が滅亡。岐阜県にあった大垣城や愛知県にあった清州城も液状化で倒壊したり焼失するなど、各地の城に大被害を与えた。

 このほか滋賀県長浜では地震で液状化と地すべりが起きて、集落が琵琶湖に水没してしまった。また三重県・桑名宿は液状化で壊滅した。岐阜県・白川郷でも300戸が液状化に呑み込まれたり倒壊した。

 だが、この被害は一部に違いない。当時は戦国時代の末期で、まだ豊臣秀吉が東日本を支配する前だった。歴史資料がちゃんと残っていない時代だったからだ。

 大地震の被害の広がりはマグニチュード(M)7・9を記録した1891年の濃尾地震よりもずっと大きかったことになる。濃尾地震は日本最大の内陸地震で、被害の範囲は岐阜、愛知、滋賀、福井の各県に及んだ。死者行方不明者は7000人以上、全壊家屋は14万戸以上にも達した。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう