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グーグルも信じた「幻の島」 200年間も地図上にあったサンディ島が消えた理由 (1/2ページ)

 昨年11月、ニュージーランド空軍が不思議な「島」を発見した。南太平洋の中央、トンガ西部の海上である。この「島」は長さ数十キロもある。

 この島は「パーミス・ラフト」ではないかと思われている。パーミスは軽石、ラフトとは筏(いかだ)やゴムボートのことだ。

 つまり、この「島」は軽石が作った浮島なのである。軽石は火山噴火のときに出る。地下深部からマグマが上昇し、噴火で減圧することで溶けていた揮発成分が発泡して多孔質になったものだ。軽いから水に浮く。大量に出れば、まるで島のようになる。

 2012年にも、ニュージーランド北方のケルマディック諸島近くの海域で、同じような軽石の「島」が見つかったことがある。その大きさは400平方キロあった。伊豆大島の4倍以上だ。

 そのときは「アーヴル」という海底火山が噴火して大量の軽石を出したことが分かった。過去の衛星画像を追跡して、噴火して海上に火山灰を吹き上げているさまが過去の画像で確認できたのだ。ほとんど知られていなかった海底火山だった。

 この軽石の島は、いずれは風や海流に乗ってバラバラになり、遠くまで漂う。この島もだんだん広がって、3カ月後には日本の2倍近い面積にもなった。

 だが、昨年見つかった島の軽石がどこの火山の噴火から来たのかは分かっていない。

 陸上では、こんな大量に軽石を出した噴火はなかった。島が発見される前の1カ月半までさかのぼって衛星画像を調べたが、海底火山が噴火した兆候は見つからなかった。もっとも、衛星からの観察は、海上が雲に覆われていれば見えない。たまたま雲に隠れているときに大規模な噴火が起きた可能性はある。

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