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海自掃海ヘリ「MH-53E」間もなく全機退役 震災では救援物資や人員輸送で活躍 (1/2ページ)

 海上自衛隊の大型掃海ヘリコプターMH-53E「シードラゴン」が、間もなく全機退役する。最後の1機が2月20日、ラストフライトを終えた。3月の引退セレモニーを控えている状態だ。

 海自は、世界でも珍しい航空掃海を実施している。これは、ヘリコプターで掃海具を引っ張り、海面や海中に敷設された機雷を処理するというダイナミックな方法だ。

 機雷の敷設方法にはいくつかある。最もオーソドックスなのが、機雷と重りを係維索(けいいさく=ケーブル)でつないだ係維機雷だ。係維索の長さを変えることで、例えば、深深度に敷設すれば潜水艦も攻撃できる。スクリューなどの音に反応する音響機雷や、船体の発する磁気に反応する磁気機雷もある。

 掃海具は、こうした機雷を処分する装備だ。係維機雷であれば、カッターで係維索を切断し、支えをなくした機雷が海面へと浮いてくるので、あとは爆破処理する。わざと音を出し、または磁気を発することで、音響・磁気機雷を誘爆させる。

 本来は、掃海具を引っ張るのは掃海艇の任務だ。それをヘリで行うのが航空掃海である。メリットは、万が一、誤って触雷しても、上空を飛行しているヘリは被害を受けない。デメリットは、長時間飛行するため、サポートする掃海母艦を必要とする。かつてはスウェーデンなど、航空掃海を行っていた国もいくつかあったが、現在は日米のみとなった。

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