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トランプ氏が施政方針演説でおとなしくなった狙いと配慮 意外に権限が少ない米大統領 (1/2ページ)

 トランプ米大統領は2月28日、初の施政方針演説を行った。1兆ドル(約114兆円)のインフラ投資と30年ぶりの税制改革が柱だ。

 演説は、日頃の攻撃性が消え、原稿の読み上げに徹しており、落ち着いた印象を与えた。それはトランプ氏の演出でもあった。

 女性政治家の場合、「勝負服」を用意している人が多いが、男性政治家の場合、ネクタイがポイントになる。

 トランプ氏は大統領選挙期間中、ヒラリー・クリントン氏との討論会では赤や青一色のいわゆる「パワータイ」が多かった。大統領就任式のためにワシントン入りしたときには青のネクタイ、就任式のときには赤のネクタイだった。ところが、今回の演説では、紺地に白のストライプ・タイだった。これが大統領の雰囲気を変えた。

 今回の演説の特色が出ているのは経済分野だ。トランプ氏は就任前、インフラ投資に10年間で1兆ドル、法人税率を15~20%減税、所得税率を35%減税、経済成長率を4%成長、そして10年間で2500万人雇用創出と具体的な数字で公約していた。

 ところが、今回の演説では、1兆ドルの立法措置の承認を議会に求める▽歴史的な税制改革▽巨額の減税▽まず経済のエンジンを再起動▽数百万人の雇用を生む-と、ほとんど具体的な数字に言及しなかった。

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