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東日本大震災から6年-日本が得た国益 冷静さと気丈さに外国人から尊敬 (1/2ページ)

 東日本大震災と、それに伴う大津波の発生から11日で丸6年になる。震災や津波の犠牲者と、ご遺族の方々には、改めてお悔やみを申し上げる。現在も不自由な生活を余儀なくされている被災者のみなさんが、早く平穏無事な生活に戻れることを心から願っている。

 東日本大震災は、日本が改めて世界の注目を集めるきっかけにもなった。大津波の衝撃的な映像と同じくらい世界が驚いたのは、パニックや暴動、略奪や火事場泥棒がほとんど起きなかったことだ。

 地震の後、首都圏の公共交通機関はすべてストップしたが、駅の階段に座って運転再開を待つ人々は冷静で、他の人が通れるスペースを空ける配慮をしていた。徒歩で自宅に帰ろうとする人々の大行列は極めて静かに流れた。幹線道路沿いの飲食店や商店は休憩場所やトイレを無償で提供した。

 肉親や友人、自宅や職場を失った被災者も、避難所では気丈さと冷静さを保ち、周囲への気遣いを忘れなかった。水や食料の配給を待つ長蛇の列で、割り込みなど身勝手な行動を取る人はほとんどいなかった。

 米ABCニュースの女性リポーターは、取材中、一人の男性からお煎餅を手渡され、「あなたこそ食料が必要なのに…」と繰り返して絶句した。極限の環境下でも他者を気遣う日本人の国民性は、同情よりも感動を呼んだ。

 世界中の人々は、もし同じ規模の震災が自国で起きたら、「日本人のようには振る舞えない」と知っている。多くの人が日本人の冷静さと気丈さに、逆にショックを受け、憧れに近い敬意を抱いた。外国人からの尊敬は日本の国益そのものである。

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