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ヤマト運輸の値上げが好機 ドライバーの待遇改善にはデフレの完全脱却達成急げ (1/2ページ)

 宅配便大手のヤマト運輸が、全面値上げを検討している。インターネット通販のアマゾンなどの配送個数が急増していることや、深刻な人手不足が背景にあるようだ。

 ヤマト運輸の全面値上げは消費増税時を除くと27年ぶりで、前回の基本運賃の改定は1990年にさかのぼるという。当時はバブル崩壊直前であり、8%程度の値上げだった。

 本コラムの読者であればご承知だろうが、バブル時に金融政策を引き締める必要がなかったのに引き締めを行い、バブル崩壊後には金融緩和すべきだったのに緩和しなかったために、日本は90年代半ばからデフレに陥ってしまった。

 これに当時から気がついていたのが、「元祖リフレ派」だった。アベノミクスの異次元緩和によって、ようやく雇用が回復し、デフレ脱却が見えてきた。今回のヤマト運輸の値上げも、その一環であると捉えることができる。

 今回の値上げの背景には、ネット通販の急成長と労働需給の逼迫(ひっぱく)がある。ともに、経済成長の結果であり、こうした値上げ話が出てくるのは、景気の悪いときにはありえないという意味で、ネガティブなことでなく、結構なことだといえる。

 筆者も実際の店舗で購入するよりもネット通販を利用することの方が多く、毎日のように宅配業者にお世話になっている。今や少額商品でも配送料タダという場合も多いので、ネット通販が急成長している割には宅配業者はそれほど恩恵を受けていないのだろう。

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