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地方銀行は生き残れるのか リスク管理の失敗が致命傷、自発的な再編加速がベスト (1/2ページ)

 地方銀行の経営環境が厳しくなっているとして、再編や統合が進んでいる。一方で、外債運用で含み損が出ているとして、金融庁が特別検査に入ったとも報じられている。地銀は生き残れるのか。そして地方経済のためにどうあるべきだろうか。

 地銀は現在65行ある。このほか、第二地銀が41行ある。地銀と第二地銀は同じ銀行であるが、歴史的経緯から分けられている。地銀は、原則1県1行であったが、今では福岡県に4行、静岡県は3行、13府県が2行、31都道府県が1行、愛知県には地銀がない(いずれも本店所在地で判断)。

 地銀は多くの場合、その県で最大の金融機関である。この意味で、地方経済への影響は大きい。

 筆者は役人時代、間東財務局理財部長として足利銀行の事実上の経営破綻に立ち会った。2003年11月、足利銀行は債務超過と認定された。筆者の仕事は、栃木県各地で説明会を開催し、預金者や事業者に一連の経緯や今後の再建を説明することで、連日、栃木県各地に出張していた。そのとき、地銀がいかに地域経済に大きな存在であったかを認識させられた。

 地銀より第二地銀の方が、事態はより深刻だろう。第二地銀は地銀よりも体力が劣るので、経営危機にさらされており、これまでに9府県で第二地銀が消滅している。その流れは今でも変わっていない。そうした流れが地銀にも及んできたのが実情だろう。

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