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こうすれば豊洲に移転できる 科学的安全愚直に説明するか、法律か都条令で安全基準指定 (1/2ページ)

 東京都の豊洲市場問題は、7月の都議会選挙をにらんだ政争の具となってきた。一方、「安心」を強調している小池百合子都知事は引くに引けなくなっている感もあるが、これまでの言動を踏まえ、なおかつ早期に豊洲移転を決断するタイミングや手法はないのか。

 東京都の専門家会議の主張は明確だ。豊洲の地下水から環境基準を超える物質が検出されたが、「安全性に問題はない」というものだ。

 ただし、「基準以上なのになぜ問題がないのか」と困惑する人もいるだろう。

 そのカギは、マスコミが報道している基準とは「環境基準」であって、「安全基準」ではないという点だ。環境基準は、「人の健康の保護および生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準」であり、具体的に地下水についていえば、そのまま飲めるほどきれいなものということだ。

 これが望ましいのはいうまでもないが、環境基準はあまりにハードルが高いので、実際にはそれを満たしていない所は都内でも多い。

 筆者は東京の山手出身であるが、筆者の周りでも50年ほど前までは井戸水が飲めた。ところが、有害物質が指摘され始めると、都から水道水に変更するように指導された。今では、23区内で井戸水を使うのは珍しくなっている。

 実際、東京の地下の土壌汚染はかなりある。土壌汚染対策法では、土壌の汚染状態が指定基準に適合しない土地について「要措置区域等」の指定がある。都のウェブサイトにも掲載されている土壌汚染状況調査の結果をみると、都内至る所で指定されている。

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