記事詳細

北朝鮮のミサイルが着弾した場所 日本海が生まれたナゾはいまだ分からず (1/2ページ)

 北朝鮮が日本海に向けて多くのミサイルを撃ってきている。3月には同時発射した4発のミサイルのうち、1発がこれまでで最も日本本土に近い能登半島北方約200キロの海上に着弾した。

 ここは日本の排他的経済水域である大和堆(やまとたい)の上である。排他的経済水域とは沿岸から200カイリ(約370キロ)以内をいう。

 大和堆は日本海の真ん中に突き出した浅瀬で、暖流と寒流が交わっていることもあり、有数の漁場となっている。今度もイカのシーズンであった。そのほか多くの魚種の底引き網漁なども行われている。

 大和堆の面積は北海道ほどもある。北東から南西方向に延びる深い谷で2つに分かれていて、日本に近い側を大和堆、遠い側が北大和堆で、こちらは日本の排他的経済水域ではない。

 日本海はかつては全体が深い海だと思われていた。その真ん中に大和堆があるのが発見されたのは1924年。水産講習所(現在の東京海洋大学)の調査船によるもので、その後の1926年に海軍水路部によって精密測量が行われて大和堆と命名された。まわりは3500メートルもあるのに、最も浅いところが水深236メートルしかない。

 じつは、この大和堆は日本列島の兄弟である。

 約2000万年前にユーラシア大陸の東の端にひび割れが走り、海が流れ込んで幅が狭い日本海が生まれた。このことによって日本列島が誕生し、その後、日本海がどんどん大きくなっていまの日本列島になった。

 そのときに、大陸から一緒に分かれたものの、途中で取り残されてしまったのが大和堆なのだ。北海道の西方沖に武蔵堆という浅瀬がある。大和堆と武蔵堆の2つは大陸の「端切れ」なのである。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう