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大惨事を生む水蒸気爆発 御嶽山やイタリア・エトナ山で被害 (1/2ページ)

 この3月に、また火山で死にかかった。英国の公共放送、BBCの取材チーム。イタリア・シチリア島にある欧州最大の活火山エトナ(標高3329メートル)でのことだ。

 エトナはイタリアにある3つの活火山ではいちばん高い火山で、2番目に高いヴェスヴィオ山の3倍近くもある。富士山と同じく、世界遺産だ。アルプスを除いてイタリアでは最も高い山である。

 なお、ヴェスヴィオ山は噴火でローマ時代のポンペイなどを埋めたことで有名である。

 エトナ山は過去数週間で活動が活発化していたので、取材班が登山していた。前兆もなく、いきなりこの事件が起きたのであった。このチームによって、すさまじい画像が撮られている。

 この事件で、飛んできた岩石や溶岩に当たって10人が負傷した。6人が病院に搬送されたが、全員、軽いやけどや切り傷、打撲などですんだ。

 噴火としては小規模のもので、その意味では幸いだった。一種の水蒸気爆発が起きたもので、溶岩と山の表面の間にたまっていた水が水蒸気として噴出したために起きたものだと思われている。

 水蒸気爆発とは、2014年に戦後最大の犠牲者を生んでしまった御嶽山(長野・岐阜県境、標高3067メートル)の噴火と同じタイプだ。

 御嶽山では新たなマグマは上がってこずに、昔噴出した火山灰や噴石を吹き飛ばしただけだった。火砕流も出たが、このときは低温で、木や森を焼くことはなかった。それでも、これだけの被害が出てしまったのだ。

 「水蒸気」爆発というと、まるでヤカンから出る湯気のように威力のないものに聞こえるかもしれないが、そうではない。

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