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反撃への備え整わない日本 米国の対北攻撃の可能性は過去30年で最も高くなった (2/2ページ)

 実際、これまで北朝鮮問題をめぐり、クリントン氏以降の歴代米大統領は対応に苦慮してきた。軍事オプション行使の一歩手前まで進んだこともある。

 すでに明らかにされているが、米国が軍事行動を取った場合の韓国側の損害もシミュレーションされ、ソウルで60万人以上の犠牲者が出ると試算されたことで思いとどまったこともあった。

 現時点での米国による軍事オプションの可能性は低いとはいえ、相対的にはここ30年間で最も高くなっていると筆者は思っている。

 ただ、軍事オプションが失敗した場合、北朝鮮の報復があるだろう。ソウルに対する砲撃や在日・在グアム米軍に対するミサイル攻撃だ。日本で一番懸念されるのが、在日米軍以外へのミサイル攻撃である。

 米国は在韓米軍の家族を沖縄まで避難させる訓練まで行っている。沖縄の在日米軍の地下には核攻撃にも耐えられる場所が確保されているからだ。残念ながら日本にはそうした備えがない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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