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地球を激変させる隕石の恐怖 落下地点から1000キロ以内にいたら即死 (2/2ページ)

 それだけではなく、舞い上がった岩石のチリが広く地球を覆って植物が光合成ができなくなって環境を激変させてしまったのだ。隕石の大きさは10キロほどだったと思われている。

 もし、この種の隕石の落下がまた起きたら、その落下地点から1000キロ以内にいたら岩石の破片による即死か、数秒以内に火球によって死んでしまうとの試算もある。

 いや、隕石は地球だけに降るのではない。地球と兄弟の惑星である天王星の自転軸がほかの惑星に比べて大きく傾いているのは、過去に巨大な天体が衝突したためではないかと考えられているのだ。

 隕石が地球に向かってきたらもちろん危険だから、数年前から米国で「地球近傍天体観測計画」が行われている。

 しかし直径数十メートル以上の天体は、地球に接近する可能性があるものだけで100万個もある。そのうち発見されているのは1万個ほどにしかすぎない。チェリャビンスクに落ちた隕石も落下してくるまで知られていなかった。探査計画にも限界があるのだ。

 そのうえ、小惑星の軌道は太陽や地球など惑星の重力で変わる。

 「2014 JO25」は2014年に見つかったからこの名前がついた。前回地球に接近したのは400年前で、次に接近するのは600年後になる。

 今度接近してくるときには、もしかしたら、地球直撃型の軌道をとっているかもしれない。もちろん、ほかの小惑星が衝突してくる可能性がないわけではない。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『完全解説 日本の火山噴火』(秀和システム)。

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