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政権与党の「緩みとおごり」は、「失言の軽視」に見え隠れする 究極の引き締めは解散総選挙 (1/2ページ)

 このところ、閣僚の失言や政務官の不祥事などが相次ぎ、「安倍一強の緩みやおごりがある」と報じられている。

 今村雅弘前復興相が「(震災が)東北でよかった」と発言して事実上更迭されたが、失言は2度目だった。4月4日の記者会見で、福島県などからの自主避難者について「自己責任」と発言して問題になったばかりだった。その時は、1人の記者との長いやりとりが続くなど進行上の不手際もあって、今村氏への同情も一部にあった。しかし、2度目の失言は、かばい切れる範囲をはるかに逸脱しており、同情の余地はなく党内からの批判も大きかった。

 安倍晋三政権の政治家は、大臣、副大臣、政務官で構成される。第2次政権以降、辞任した大臣は、2014年10月の小渕優子経済産業相と松島みどり法相、15年2月の西川公也農水相、16年1月の甘利明経済再生相、そして今回の今村雅弘復興相で5人だ。今村氏以外の4人はいずれも政治とカネの問題だった。

 第2次政権発足直後の13年は閣僚辞任はなく盤石の印象があった。最近は不祥事が目立っている印象が強く、今年3月に務台俊介内閣府政務官、今月には中川俊直経産政務官の辞任が相次いだ。

 政治的な格言として、「内閣改造をするほど首相の権力は下がり、解散をするほど上がる」がある。

 解散を何度も打てるというのはそれまで解散・総選挙に勝ってきたからなので、首相のパワーが増している状態だ。

 一方、内閣改造で首相のパワーが下がるのは、内閣改造を繰り返すと大臣の価値が下がるからだ。その上、大臣の資質も逓減していく。

 これは「緩みやおごり」とはいえないが、長期政権が直面せざるを得ない宿命ともいえる。

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