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盃、義理捨て…追い詰められた現代ヤクザ 山口組3分裂で「シノギ難」浮き彫り、構成員2万人割れの現実 (1/2ページ)

 指定暴力団の山口組と神戸山口組の分裂抗争は、神戸山口組の有力幹部らが新組織「任侠団体山口組」を結成したことで、新たな段階に入った。わずか1年8カ月の間に3つに割れてしまった国内最大の暴力組織。暴力団排除条例の広がりと取り締まりで資金源が細り、義理を捨て、生き残りをかける現代ヤクザの姿を浮き彫りにしている。

 「山口組が自滅の道をたどると、否定して立ち上がったにもかかわらず、神戸山口組の現実はそれ以下の悪政だった」

 兵庫県尼崎市で4月30日開かれた「任侠団体山口組」の結成会見。新組織の幹部は、報道陣約20人を組事務所3階の大広間に招き入れ、神戸山口組の組織運営と人事を痛烈に批判した。

 4代目組長人事をめぐる一和会との「山一抗争」(1980年代)以降、原則的に一般メディアとの接触を禁じ、会見などに応じなかった山口組の血を引き継ぐ組織にとっては極めて異例の対応だった。

 それほどの恨みつらみがあり、会見という形で公表に踏み切ったのだろう。会見では「金銭の吸い上げ」「組長の出身母体のひいき」「組長が進言や諌言(かんげん)を一切聞かないこと」の3点を列挙。エピソードとして抗争状態によるシノギ(資金源獲得活動)難から会費を滞納したため、借金を背負わされ、自殺に追い込まれた傘下組織組長の悲哀が紹介された。

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