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露疑惑捜査3つのルート、トランプ米大統領側の共謀は… (1/2ページ)

 ■露側との接触/選挙干渉への関与/司法妨害

 ロシアによる米大統領選干渉疑惑で、トランプ米大統領側の共謀はあったのか-。これが疑惑捜査を統括するモラー特別検察官が解明を目指す核心だ。不自然な動きは多いが、肝心の部分は闇の中にある。トランプ氏は30日、疑惑を大統領選で敗れた民主党の「下手な言い訳」とし、「ロシア高官は米国を笑いものにしている」と指摘した。3つの疑惑を整理した。(ワシントン 加納宏幸)

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 疑惑(1)捜査では、大統領選のトランプ陣営幹部がロシア側との接触を通じて干渉に関する共謀が行われたか、違法行為である民間人による外交活動があったか-の2点が焦点となる。キーマンはキスリャク駐米ロシア大使だ。米メディアに「大物スパイ」と報じられたことのあるキスリャク氏は、トランプ陣営や政権移行チームの幹部に接触した。

 ワシントン・ポスト紙はトランプ氏の娘婿、クシュナー大統領上級顧問が政権移行期の昨年12月初め、キスリャク氏と会い、ロシア政府に秘密の通信回線設置を打診したと報じた。フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も同席した。フリン氏はキスリャク氏と同月、オバマ政権(当時)の対露制裁を協議しながら、ペンス副大統領に否定させたことで辞任した。

 トランプ氏からの信頼が厚いクシュナー氏は、選挙戦の早い時期から陣営内で影響力があり、疑惑の全容を知る「重要参考人」として、捜査対象になっている。

 疑惑(2)一連の疑惑の発端は、連邦捜査局(FBI)が昨年7月に捜査を始めた大統領選干渉疑惑だ。ちょうど、ハッキングされた民主党全国委員会のメールを内部告発サイト「ウィキリークス」が公開し、同党の大統領候補だったクリントン元国務長官に不利な情報が次々と暴露され始めた頃だ。

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