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会見での致命的な“ミス”…前川氏はもともと公務員に不向きだったと言わざるを得ない (1/2ページ)

 文部科学省の前川喜平・前事務次官は25日の記者会見で、獣医学部新設をめぐり「総理のご意向」などとする文書を「本物だ」と発言した。民進党は大喜びし、一部のマスコミも盛り上がっている。しかし、筆者の目から見れば、元官僚とは思えないほどの粗が目立つ会見だった。

 発言の詳細な内容は、マスコミ各紙で報じられたが、ポイントは、(1)文書が本物(2)行政がゆがめられた-という2点だ。

 (1)については、以前の本コラムで書いたように、仮に文科省の官僚が書いていたとしても、資料メモとしては二、三流品である。内閣府側の発言と齟齬(そご)があるのでは、デタラメといわれても仕方がない面がある。

 メモは、文科省と内閣府の両者が一致しないと意味がない。というのも、チェックできないのをいいことに、ランクの低い官僚が「総理の意向」を持ち出すのはよくある手法だからだ。

 (2)については、前川氏は致命的なミス発言をしている。2015年の閣議決定において、獣医学部新設を認めるかどうか検討するうえで「将来の需給見通し」などの4条件が示されており、それらが合致していることが説明されていない-と記者会見で述べたことだ。

 しかし、この4条件をチェックするのは、文科省の責任である。大学の設置認可権限は文科省にあり、文科省以外の省庁が何かやってくれるのを待っても無駄だ。もし、そのような他人任せであれば、許認可行政なんかやめたほうがいい。

 もともと設置の自由があり、その上で許認可で設置の自由に制限をかけるのが原則であり、説明責任は許認可を持つ官庁にある。

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