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米国防長官、「THAAD問題」ゴタゴタ続く韓国にクギ 追加搬入「報告書からの削除」で文氏に知らされず

 【ソウル=名村隆寛】韓国に配備された米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の発射台4基の追加搬入が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に知らされていなかった問題で、韓国大統領府は5日、国防省の国防政策室長が報告書からの削除を命じていたとの調査結果を発表した。

 在韓米軍は韓国との合意に従い、4月末、THAADの配備先に発射台やレーダーなどを搬入、設置した。大統領府によれば、国防省は5月下旬、国政企画諮問委員会と大統領府に業務報告したが、発射台4基が追加搬入され米軍基地に保管中であることを報告しなかった。報告書の草案には保管場所が記載されていたが、政策室長の指示で削除されたという。

 政策室長は追加搬入を米軍側と非公開にすることで合意し、以前にも報告書に記載しておらず、今回の報告書でも削除し口頭で説明するようにしたと説明したという。大統領府は政策室長ら関係者を調査する構えだ。

 一方、国防省がTHAAD配備先への環境影響評価を回避しようとしたことが確認されたとし、文大統領は経緯の調査を指示した。

 報告漏れ調査について、韓民求(ハン・ミング)国防相は3日、訪問先のシンガポールでマティス米国防長官に「国内的な措置」と説明。マティス氏は理解を示しつつも「THAADは北朝鮮のミサイル脅威から韓国を防御することが目的」と伝え、THAAD配備後もゴタゴタが続く韓国にクギを刺した。

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