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「山口組や仁侠団体山口組も例外ではない」警察当局、神戸山口組・井上組長逮捕で始まった頂上作戦 (1/2ページ)

 国内最大の指定暴力団山口組から2015年8月に分裂した神戸山口組の組長、井上邦雄容疑者(68)が兵庫県警に詐欺容疑で逮捕された。分裂から間もなく2年。暴力団のトップが他人名義で携帯電話を機種変更したという形式的な事件で逮捕されるのは極めて異例だ。この逮捕劇の背景には4月末に神戸山口組を離脱した幹部らが新組織「任侠団体山口組」を結成し、山口組を名乗る組織が3つ併存する混乱に乗じて一気に弱体化をめざそうとする警察当局の思惑が見え隠れする。

 井上容疑者の逮捕容疑となったのは、山口組分裂前の13年11月、自身が使う携帯電話を知人女性の名義で機種変更したという詐欺容疑。詐欺といっても経済的な損害がなく、過激派を除き、一般人が同じようなことをしてもまずは逮捕されることはない形式犯だ。

 暴力団排除の機運の高まりで近年、企業が顧客との契約時に暴力団などの反社会的勢力に属していないことを確認するようになり、組員の身分を隠して契約すれば詐欺罪などに問われる。携帯電話のほかに乗用車の購入や銀行口座の開設などでも同様だ。

 暴力団関係者は「指定暴力団のトップをこのような形式犯で逮捕するケースは異例だが、警察当局の暴力団捜査では神戸山口組に限らず幹部らを形式犯で逮捕することが多く、ほとんどが不起訴処分になり、釈放されている」と楽観視する。

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