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小沢一郎氏 僕の失敗は民主党の代表を辞めたことかも (2/3ページ)

 2009年に政権交代が現実的になった時も、“小沢が総理になったら、これまで築き上げてきた官僚支配が崩される”と、旧体制を支配してきた人たちが非常に心配したんでしょう。それが多分、“小沢を潰せ”となって、権力による国策捜査につながったんだと思う。

 そのことが「政権交代の先頭に立っている者が強制捜査を受ける。お上というのはそれができる。何も法律に違反する行為がなくても強制捜査をやれるんだ」と、国民に再認識させたことは間違いない。今でも全然その傾向は変わってない。それどころか強くなっていると思う。だから国民には「お上に逆らわないほうがいい」という意識がまた頭をもたげてきたのではないか。

 --当時、メディアも国民もあなたを犯罪者扱いしたが、司法の場で無実であったことが証明され、法的にあなたは攻防に勝利した。

 小沢:時間はかかりすぎたけれどもね。

 --それを承知の上で聞きたい。2009年の時点であなたがそうした「空気」を覆すことができていれば、現在の安倍一強のような、権力に不都合な者が潰されるような社会には向かっていなかったのではないか。

 つまり、小沢でさえも潰されてしまうという状況を目の当たりにして、多くの者が権力批判を怖れ、諦める風潮が生み出されたといえるのではないか。

 小沢:今思えばだけれど、僕の失敗は、あの時に民主党の代表を辞めたことだったかもしれない。あの時は麻生政権が行き詰まっていて、国民の間に政権を民主党に任せようという機運が広がっていた。そんな政権交代のチャンスを目前にして、僕に対する捜査のせいでマイナスになってはいけないと思って代表を降りた。

 けれども、その判断は正しかったのか。僕は政権交代選挙でも選挙責任者として陣頭に立った。そのことを政権と検察とマスメディアが徹底的に叩いたけれど、総選挙では民主党が圧倒的に勝った。僕が辞めなくても勝ったよという人もいる。その意味では、本当に冤罪なのだから、辞めないという手はあったんだと思う。

NEWSポストセブン
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