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【昭和のことば】扇情的で露出的なバカバカしい舞台や言動指す流行語「エログロ・ナンセンス」(昭和5年) (1/2ページ)

 エロチックは好色的、グロテスクは怪奇的。縮めて「エログロ」である。それが、この年、コモンセンス(常識)に対するナンセンス(非常識)と一体化し、当時の扇情的で露出的なバカバカしい舞台や言動などを指す流行語となった。エロは最初は「艶っぽい」というほどの意味に使われたが、しだいにどぎつさを増し、露骨な性描写なども含んだ、情欲的、挑発的なことばとなっていった。

 この年の主な事件は、「鉄道省、全線にメートル法を実施」「金輸出解禁」「上野駅連絡地下道に商店街が誕生。地下街第1号」「文部省、市町村に社会強化委員会設置を指導」「ロンドン海軍軍縮条約調印。統帥権干犯問題起こる」「街頭紙芝居シリーズ『黄金バット』が登場」「横山エンタツ、花菱アチャコがコンビに」「大阪のカフェー、銀座に進出」「谷崎潤一郎、千代夫人と離婚。千代は佐藤春夫と結婚いたすと三者連名で公表し話題に」「閣議、支那から中華民国に中国の正式呼称変更を決定」「総理大臣浜口雄幸、東京駅で狙撃され重傷」「伊豆地方に大地震、全壊2290戸」など。

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