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島嶼防衛の切り札、石垣島に緊急配備へ「12式地対艦誘導弾」 (1/2ページ)

 陸上から洋上を行く敵艦艇を攻撃できる装備が、陸上自衛隊に配備されている地対艦誘導弾である。島嶼(とうしょ)防衛の切り札として、大いに期待されている。最も新しいものが、現在配備を急いでいる「12式地対艦誘導弾」である。

 ミサイルのことを自衛隊では誘導弾と呼ぶ。創設時から米国製ミサイルを配備してきたが、1980年代以降、国産誘導弾の配備が進んでいく。

 陸自は「88式地対艦誘導弾」を開発し、ソ連海軍艦艇の領海侵入を迎え撃つため、北海道を中心に配備を行った。

 ミサイルは日進月歩に進化している。88式地対艦誘導弾の配備が進んでいた90年代に、すでに敵から迎撃される可能性が指摘された。そこで、2001年から、88式地対艦誘導弾(改)の開発がスタートする。これが後に12式地対艦誘導弾となった。

 重装輪車の上に、ミサイルを収容したキャニスターを最大6本搭載可能だ。発射する際は、キャニスターを垂直に立て、真上へと撃ち出す。発射機以外にも、敵艦を探す捜索評定レーダー装置や、射撃統制装置、中継装置なども一緒に展開する必要がある。

 射程は約100~130キロぐらいと推察されている。発射後の中間誘導にはGPSが用いられ、命中直前には、ミサイル本体が目標にレーダーを照射し、誘導していくアクティブレーダーホーミング方式へと切り替わる。

 東西冷戦が事実上終結すると、地対艦誘導弾は無用の長物と呼ばれた。日本領海まで近づく艦艇を持つ国など、ソ連以外には考えられなかったからだ。事実、テロ戦争時代には、地対艦部隊も削減されていった。

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