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精神的ショック大きいのは金額より「負けた回数」 競馬にハマる「ギャンブル依存症」典型例、全レース挑戦で全部負け (1/2ページ)

★ギャンブル依存症になりにくい遊び方

 今回はまず次のクイズから見ていただきたい。

 Q「100×1と1×100の答えは同じですか?」

 これが数学の問題であれば答えはもちろん同じだが、ギャンブルであれば話は別だ。

 「100×1」を、ギャンブルで100万円を1回に賭けることであると仮定すると、「1×100」のほうは1万円ずつ100回賭けることになり、総額は同じであってもギャンブルのやり方として全く異なる。

 こうした遊び方の違いにより、ギャンブラーが受ける心理的影響も異なることがわかっている。

 カナダやアメリカで以前、次のような研究が行われた。数百人の被験者にゲームを行わせ、「1回に負けた額は大きいが、負けた回数が少ないグループ」と「1回に負けた額は小さいが、何度も繰り返し負けたグループ」に分け、被験者にどんな心理的な違いが現れるかを比較するというものだ。

 前者は「100万円×1回」のタイプで後者は「1万円×100回」のタイプとなるが、その結果は、一度に大金を損したグループより、チビチビと何度も負けたグループのほうが、精神的ショックが大きく、ダメージが尾を引くことがわかったのだ。

 ギャンブルでの敗戦というと、いかにも大金を損するイメージが思い浮かぶし、競馬などで大負けして会社の金に手をつけるような事件があると、その人がギャンブル依存症であることを前提にしたような話になりやすい。

 だが、そこが落とし穴だ。依存症かどうかは負けた金額では判断できず、問題を見誤る恐れがあるからだ。単純なゲームの繰り返しが依存症を招きやすいことはすでに述べてきたが、負けた金額より負けた回数の多さのほうが心理的ダメージを与えるとなれば、取るべき対策はハッキリする。ダラダラと負け続けるような遊び方をやめることだ。

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