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【馬淵澄夫 俺がやらねば】間違いなく「森友・加計」隠しだ 安倍政治の大きな分岐点になった「共謀罪」強行採決 (1/2ページ)

 与党が参院法務委員会での採決を省略し、参院本会議で可決するという強硬手段をとり、「共謀罪」法案が成立した。

 委員会での審議を途中で打ち切るこの「中間報告」という手法は、極めて異例で、与野党の合意なく行われたのは第1次安倍晋三政権以来10年ぶりとなる。また、委員長ポストを与党が握っている状態で使われるのは、更に「異例中の異例」といえる。まさに「禁じ手」の奇策だ。

 今回の強行採決は、安倍政治の大きな分岐点になったとみている。

 会期末が迫る中、「会期延長」という選択肢があるにもかかわらず、なぜこのような暴挙に出たのか。しかも、議論していたのは、過去3度にわたり廃案になった「共謀罪」法案だ。

 背景には、間違いなく、「森友」「加計」という2つの「学園」問題がある。いずれも安倍首相による「行政の私物化」であり、従来問題視されてきた「政官業の癒着」を超える大きな問題だ。安倍首相やその威光を借りた側近の鶴の一声で官僚機構が動き、物事が決まる-このような構図は「独裁」に他ならない。

 これら「学園」問題の隠蔽のために、慎重な審議が求められる法案の審議を途中で打ち切り、国会の早期幕引きを図ったのであれば、それは、「行政の私物化」にとどまらず、国民の代表たる「国会の私物化」に他ならない。安倍独裁政治の究極の姿を今回さらけ出したと言わざるを得ない。

 このようなことがまかり通っていてはわが国の民主主義は死んでしまう。数だけではない「正義」を実現するため、体をはってでも独裁的な政治に対峙(たいじ)しなければならないとの危機感を改めて強くした。

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