記事詳細

【昭和のことば】「超能力」(昭和49年)スプーン曲げなど、中高年がいまだ逃れられないブームのひとつ (1/2ページ)

 昭和49(1974)年の3月、ユリ・ゲラーという名の青年が日本にやってきた。念ずる力をもってしての「時計の針を止める」「金属製のスプーンを曲げる」などの一種の見せ物が、テレビや街での話題となった。これが「超能力」である。

 娯楽版終末思想ともいうべき作品『日本沈没』がはやったのは、この前年である。終末思想のみならず、超常現象、オカルトもの、これらの作品が次々と流行し、狂乱物価の風が吹き荒れる社会の隙間を埋めた。

 この年の主な事件は、「電力節減のため民放テレビ各社、深夜放送中止。東京・大阪の国電、昼間の暖房を停止」「フィリピン・ルバング島で、日本人青年、小野田寛郎元陸軍少尉と会う。本人と確認され、帰国」「堀江謙一、小型ヨットで単独無寄港世界一周(275日)に成功」「国土庁発足」「原子力船むつ、大湊港出港。放射線漏れ事故・帰港反対で漂流」「神奈川県平塚市の団地で『ピアノの音がうるさい』と母子3人刺殺される」「東京・丸の内の三菱重工ビルで爆弾が爆発。死者8人、重軽傷者388人」「佐藤栄作、ノーベル平和賞受賞決定」「立花隆『田中角栄研究-その金脈と人脈』(文藝春秋)発表、田中退陣の口火をつける。翌月、田中首相、閣議で辞意表明」「三木武夫内閣成立」「岡山県水島コンビナート・三菱製油所から重油多量に海上流出」など。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう