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【首都大崩壊】豊洲移転「中止」は“無理筋”…なぜ小池氏は“ある”ように見せ引き延ばしたのか (1/2ページ)

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 拙著『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(幻冬舎)で詳しく書いたが、昨年夏、小池百合子氏が都知事に就任した時点で、豊洲新市場への移転を中止する選択肢は、あり得なかった。メディアは最近になってもまだ、「築地か、豊洲か」などと煽っているが、これはひとえに「無知と不勉強」のなせる業である。

 仮に「中止」と決断すれば、少なくとも4000億円以上の資金が必要である。内訳としては、まず、新市場開場に際して国から交付されていた補助金200億円強を金利も合わせて国に返還しなければならない。

 さらに、豊洲市場用に業者が購入した設備の買い取りに300億円強が必要なうえ、市場建設の資金調達用の企業債3500億円も返さなければならない。

 この無理筋な選択肢を、なぜ小池氏は「ある」かのように見せて、引き延ばしたのか。

 「豊洲は危ない」「土壌汚染が問題だ」という主張を以前から展開し、移転反対を続けてきたのは共産党だ。小池氏が都知事就任後、移転延期の共産党に近い路線に乗った小池氏の周辺に、共産党に親和性のある人々がいることも、注目しておきたい。

 小池氏が立ち上げた市場問題プロジェクトチーム(PT)のメンバーで、豊洲新市場の問題点や危険性をメディアで盛んに拡散していた人物が、今回の都議選(7月2日投開票)への立候補を表明し、共産党の支持を取り付けている。

 ちなみに、この市場問題PTの小島敏郎座長は元環境省の官僚で、環境相時代の小池氏にも仕えた、ブレーンの1人だ。

 「しんぶん赤旗」(電子版、2012年7月30日)によると、小島氏は記事の前日(29日)、東京・日比谷公園で開かれた「脱原発国会大包囲」の集会に参加し、「原発ゼロという声を100万、500万と出して、政治家を動かそう」とスピーチしている。

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