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ないがしろにされたハワイの地震対策 戦後に観光客が急増…業者の圧力で耐震基準ナシに (1/2ページ)

 日本人の海外旅行で人気のハワイ。高層ホテルが立ち並ぶワイキキは、年中、日本人であふれている。

 だが、ここには地球物理学者が知っていて、観光客が知らない危険がある。

 それは、ホノルルのビルには耐震基準がないことだ。ここには地震に耐えるように作られていないホテルやビルが林立しているのである。

 19世紀にはハワイには大地震がよく起きた。たとえば1868年にマグニチュード(M)7・9の大地震が地滑りや津波を引き起こして約80人が犠牲になった。

 1868年は江戸時代から明治時代に変わった年で、日本からハワイへの移民が始まった年だった。1924年の排日移民法が成立するまで、約22万人もの日本人がハワイへ移住した。ハワイと日本の関係は150年も続いている。

 ハワイでは20世紀になってからは大地震は起きていない。それでも、人々をびっくりさせるような地震はときどき起きる。

 たとえば2006年にはM6・7の地震が起きた。震源はハワイ諸島の南東の端にあるハワイ島だった。この地震で、人が住んでいる8つのハワイ州の島すべてで長時間停電した。

 ハワイ最大の都市であるオアフ島のホノルルでも、高層ホテルが全館停電し、エレベーターやトイレの水も止まった。ハイアットやサーフライダーという一流の高層ホテルだ。

 レストランや土産店もほとんど閉店した。道路の信号も消えた。観光客らは食料を求めて、開いているコンビニエンスストアなどに殺到した。空港機能もまひして、日本から到着した飛行機の乗客は到着後3時間も機内で待機させられた。地震の被害総額は7430万ドル以上にものぼった。

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