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内閣府に出向する官僚の実態 親元への「ご注進」は当たり前、内容の正確性には疑問残る (1/2ページ)

 加計学園問題では、文部科学省から内閣府に出向していた官僚によるメールの存在が明らかになった。内閣府への出向者と本省との関係については、官僚以外ではなかなかうかがい知れない世界だ。

 筆者は内閣府参事官として出向経験がある。また、内閣官房で内閣参事官の経験もある。しばしば内閣府と内閣官房が混同されるが、内閣府は一般の省庁と同格の行政機関である。財務省の背後にある庁舎など各所に点在しており、その任務は内閣官房を助けるものとされている。

 一方、内閣官房は総理を直接に補佐する機関であり、官邸が主要な活躍場所である。官僚組織としては、すべての府省より上位に位置している。

 内閣府は、内閣官房を助ける行政組織なので、各省庁にまたがった内閣の重要案件を手がけることが多い。プロパー職員は少なく、重要案件は基本的には関係省庁からの出向者が対応することもしばしばだ。

 そこで、出向者の役割としては、自分の省庁の主張を伝えること、内閣府の動向を自分の省庁に伝えることが基本である。

 今回の場合、直接関係のない部署に出向していた文科省職員が、内閣府の動向を文科省に伝えたということで、役人言葉でいえば、まさに「ご注進」ということになる。山本幸三地方創生相は官僚出身なので、この言葉が自然に出たのだろう。

 こうした「ご注進」は出向者としては当たり前のことである。内閣府への出向者の人事権は内閣府にはなく、親元の省庁にある。役人の籍が出身官庁にあるためだ。

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